Esnus’s blog

知的障害者の母親を持つということ

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

#11.自己を認識できない・自分が誰か判らない②

#9.自己を認識できない・自分が誰か判らない では、下記について書きました。 ・自分が誰か判らない ・他者と自分の区別 ・長期的なビジョンを描けない 他者と自分の区別がつかず、 時折、他者になりきってしまうひろ江について 読者の方から驚いたという…

#10.ネガティブな言葉の先には、どんな幸福もない。

前項「#9自己を認識できない・自分が誰か判らない」では、ひろ江はアイデンティティが確立されておらず、自分の考えをもたない。又、ひろ江のキャラクターは統一性がなく、別人になる瞬間があるエピソードを話しました。 ひろ江は突然ひどい人になる瞬間も…

#9自己を認識できない・自分が誰か判らない

今回は、発達障害ゆえの、自己認識の無さについて触れたいと思います。 発達障害者は客観的に自己認知して、得手不得手を理解したり、人生の長期的なビジョンを描いたりするのが苦手である。そのため空想的、非現実的、自己愛的な職業選択をすることがある……

#8.感覚の鈍麻について

人間には五感(視、聴、嗅、味、触)があります。 敏感な人は六感、或いはそれ以上をもつ人がいます。 ひろ江は五感に敏感ではなく、時として無いように見えます。 今回はひろ江の知覚についてお話します。 痛みの知覚について ひろ江の、両足指の付け根が大…

#7.変化を受容できない・定型パターンへの執着

ひろ江 ・軽度知的障害・発達障害(この時点では診断されていない)・専業主婦 / 娘2人(健常児)・職歴なし 前項「#5ルーティン以外の選択肢をもたない」の項で ひろ江の毎日は同じであり、昨日と今日、今日と明日、明日と1年後、 および10年後、20年後は…

#6.ルーティンを変えることが困難

これまで、ひろ江は時間の概念をもたず、 目先のルーティンが最優先であることを何度か述べました。今回は、どんな事があってもルーティンをやめられない事例を 詳細にあげたいと思います。 ひろ江 ・軽度知的障害・発達障害(この時点では診断されていない…

#5ルーティン以外の選択肢をもたない

ひろ江が時間の概念をもたないことは、前項で述べましたが、この項ではひろ江の最優先事項であるルーティンについて述べます。 ひろ江とルーティン ひろ江の生活においては、ルーティンが最優先事項である。急ぎの用事が無くても、直近のルーティンを終える…

#4. 空気の読めなさと非常識な発言

ひろ江は空気を読むことができず、非常識な発言をすることが頻回にある。 実例を記載する。 事例1:長女の病気 ひろ江 :42歳長女 :18歳 長女のユカリは、その当時、膝の脱臼を繰り返すようになる。近所の整形外科ではサポーターや湿布などが処方され、保…

#3.時間概念の欠如について 『ケーキの切れない非行少年たち』 (宮口 幸治)を読んで

事例6: 数分先の予測が出来ない “時間の概念が欠如している状態“ってどんな状態!? 想像がつきにくいですね。 当たり前すぎて “それが無い人が居る“ と言うことは知られていないのではないでしょうか。 時間の概念は「5感」にこそ含まれていませんが、障害…

#2.時間概念の欠如について 『ケーキの切れない非行少年たち』 (宮口 幸治)を読んで

「時間の概念が弱い子どもは”昨日””今日””明日”の3日間くらいの世界で生きています。場合によっては数分先のことすら管理できない子どももいます。」 (3章「想像力が弱ければ努力できない」の項) 本の要約サイト flier(フライヤー) “時間の概念が欠如して…

#1.時間概念の欠如について 『ケーキの切れない非行少年たち』 (宮口 幸治)を読んで

「時間の概念が弱い子どもは”昨日””今日””明日”の3日間くらいの 世界で生きています。 場合によっては数分先のことすら管理できない子どももいます。」 (3章「想像力が弱ければ努力できない」の項) ケーキの切れない非行少年たち | 本の要約サイト flier(…